無料メール講座を始めました。

一週間で習得 TeraStationのデータ取り出しの基礎
一週間で習得 LinkStationのデータ取り出しの基礎

「E04 Can't Load Krnl!」 Webに見る対処方法

TeraStationはかなりの頻度で「SYSTEM Error E04 Can't Load Krnl!」が表示されるようです。
Web上にも、かなりの数の対処事例が掲載されていますので、ここで紹介させて頂きます。

※ここで紹介されている事例を参考に操作した場合、中のデータの保証はありませんので、注意してください。 4台すべてのハードディスクのクローンを作成した上で、そのクローンを使って作業することをお勧めいたします。

尚、TeraStation PROをご使用の方は、以下の不具合が有ります。未対処の方は、早めにファームウェアのアップデートを行いましょう:

メーカーの見解

まずは、メーカーの下記のページをご覧下さい。
TeraStationのエラーメッセージ~E04~

何度か電源を入り切りすると、EMモードになる場合があるようです。
(電源を切ったら、電源ケーブルも抜き、4~5分間放置します。再び電源を入れます。)

幸運にも、EMモードで起動した場合、ファームウェアのアップデートを行います。
ラッキーであれば、TeraStationは復旧するみたいです。
しかし、復旧しない場合には、サービスセンターや復旧業者に委託することになります。

Webに紹介されている復旧事例

Webに紹介されている復旧事例のまとめ

前節の記事をまとめると、

  1. E04の表示から、EMモードになるまで根気をもって頑張る。
    1. 電源を切ると同時に電源ケーブルを抜きます。
    2. 4~5分間放置します。
    3. 電源を入れます。
      15回でなった方や、3時間かかった方、いつの間にかなった方などがいらっしゃいます。
      また、故障しているハードディスクを特定できれば、そのハードディスクを取り除いて電源を入れるとEMモードになる場合があるようです。
  2. EMモードになったら
    ファームウェアのアップデートを行います。

となります。
Webの記事では成功していますが、果たしてその確率はどんなものでしょう?
メーカーのコメントでは、「ファームウェアのアップデートで復旧する場合が有ります。」となっています。

弊社での分析

年間100台以上のデータ取り出しを行っていると、本当に色々な症状で、「E04 Can't Load Krnl!」が発生していることが判ります。
もう少し、 「E04 Can't Load Krnl!」の原因を詳しく表示して頂ければ、ユーザーフレンドリーなTeraStationやLinkStationになると思います。

TeraStationの故障の分類

弊社が扱った100台のTeraStationの故障を分類すると、以下のようになりました。(弊社の姉妹サイト「TeraStation復旧マニュアル」からの再掲)

電源装置や基盤の故障4台全台弊社で復旧
ハードディスク1台の故障80台全台弊社で復旧
ハードディスク2台の故障10台8台弊社で復旧、2台復旧できず
ハードディスク3台の故障2台全台弊社で復旧
ハードディスク4台の故障1台全台復旧できず
RAID構成の再配置による故障3台1台弊社で復旧、2台復旧できず


ハードディスクの故障は、千差万別

ハードディスクの故障は、大きく分けると論理障害と物理障害に分かれます。この障害の程度に対する弊社の定義を示します。(弊社の姉妹サイト「HDDデータサルベージ」からの再掲)

障害レベル復旧度合
論理障害 軽度一般のコピーツールで、新品のハードディスクにコピーすると、復帰するケースが多い
論理障害 中度一般のコピーツールで、新品のハードディスクにコピーしても復帰出来ない(データ取り出し可能)
論理障害 重度一般のコピーツールで、新品のハードディスクにコピーしても復帰出来ない(データ取り出し不可)
物理障害 軽度基盤やファームウェアの障害(開封作業無し)
物理障害 中度ヘッドの障害(開封作業を伴う場合有り)
物理障害 重度モータの障害や、ディスク表面の損傷が有る場合(開封作業有り)、また水没等

では、この論理障害、物理障害と、TeraStation、LinkStationでのエラー表示の関係は、

障害TeraStation、LinkStationでのエラー表示
論理障害E04 Can't Load Krnl!
E13 RAID Error ARRAY x Error
E14 Can'tMount Array x
E15 HDx Error Many Bad Sectors
物理障害E16 Drive x Not Found
E30 Replace Drive x

(E13,E15は、現行機種のTeraStation、LinkStationでは表示されないようです。)

参考に、弊社がハードディスクのサルベージを行った場合の、ハードディスクの故障の度合いを示します。。(弊社の姉妹サイト「HDDデータサルベージ」からの再掲)

円グラフ。重度の論理障害は障害全体の1%程度しかない。

ハードディスクが論理障害とエラー表示の関係

TeraStation、LinkStationのハードディスクのデータ構造の概略を大雑把に表現すると、以下のようになります。
ハードディスクのデータ構造
(現行機種のハードディスクはGPTフォーマット、旧機種のハードディスクはMBRフォーマットです。パーティションの切り方は、概ね一致します。実際には、SWAP領域、OS等のバックアップ領域等が存在します。スーパーブロックの位置は、ファームウェアのバージョンにより、パーティションの最後尾に存在する場合が有ります。)

①パーティションテーブル部
ハードディスク本体のパーティション構造を設定している領域
②OS部のスーパーブロック
OS部は、RAID1の構成になっており、スーパブロックは、RAID1の構成情報が格納されている領域
③OS部
実際のOS(LINUX)のファイルが格納されている領域
④データ部のスーパーブロック
データ部は、ユーザ設定のRAID構成になります。スーパブロックは、ユーザ設定のRAIDの構成情報が格納されている領域
⑤データ部
文字通り、データが格納されている領域

では、故障領域と、TeraStation、LinkStationでのエラー表示の関係は、

故障領域TeraStation、LinkStationでのエラー表示
パーティションテーブルE04 Can't Load Krnl!
E13 RAID Error ARRAY x Error
E14 Can'tMount Array x
OS部のスーパーブロックE04 Can't Load Krnl!
OS部E04 Can't Load Krnl!
データ部のスーパーブロックE04 Can't Load Krnl!
E13 RAID Error ARRAY x Error
E14 Can'tMount Array x
データ部

※E15 HDx Error Many Bad Sectorsは、電源投入時に、各ハードディスクのS.M.R.T情報を読んで、表示されると思うので、上記の領域の破損に該当しないと判断しました。

起動動作と「E04 Can't Load Krnl!」の関係

TeraStationやLinkStationに、電源が投入されると、以下の順番で動作していくようです。

障害チェック項目エラー時の表示
物理①ハードディスクに電源が入っているか?E16 Drive x Not Found
E30 Replace Drive x
物理②ハードディスクは正常か?E15 HDx Error Many Bad Sectors
E16 Drive x Not Found
E30 Replace Drive x
論理③OS部のRAIDは構成できたか?E04 Can't Load Krnl!
論理④OSは正常に起動できたか?E04 Can't Load Krnl!
論理⑤データ部のRAIDは構成できたか?E04 Can't Load Krnl!
E13 RAID Error ARRAY x Error
E14 Can'tMount Array x
論理⑤データ部のRAIDは構成できたか?E04 Can't Load Krnl!
E13 RAID Error ARRAY x Error
E14 Can'tMount Array x
論理⑥データ部は正常に読めるか?E13 RAID Error ARRAY x Error
E14 Can'tMount Array x

※弊社の扱ったケースでは、データ部のRAID構成が出来なかった場合に、何故か「E04 Can't Load Krnl! 」が表示されています。

データ部のRAID構成不可で、E04が表示される理由

この節で記述することは、弊社の推測です。

「E04 Can't Load Krnl! 」のbuffalo社の説明では、「ファームウェアが破損しています。」となっています。

しかし、データ部のRAID構成が出来なかった時も、「E04 Can't Load Krnl! 」と表示される場合が有り、何か変なのです。

おそらく、TeraStation、LinkStationに電源投入後のチェック動作として、

①データ部のRAIDを構成できたか?  ⇒E04 Can't Load Krnl!

②データ部をマウントできたか?   ⇒E14 Can'tMount Array x

③データ部のデータを正常に読めるか?⇒E13 RAID Error ARRAY x Error

「①データ部のRAIDを構成できたか?」の場合、「E13 RAID Error ARRAY x Error」と表示してくれれば、もう少し理解し易かったと思います。
この表示によって、「ユーザーは惑わされ、復旧業者が儲かる」という現在の状況が有ると思います。

弊社の勧める方法

前節に、「E04 Can't Load Krnl! 」が表示される事象について、弊社が理解している(推測を含めて)内容を記述しました。

ここでは、自力で復旧できる可能性が有るかどうかを判断する方法を説明します。
(ハードディスク1台構成、もしくはRAID0構成のTeraStationやLinkStationを除きます。)

大前提として、以下の点を理解して下さい。

①すべてのハードディスクが同時に故障することは無い。
火災に遭った。水没した。高所から落下した。というケース以外では、TeraStationやLinkStation内のすべてのハードディスクが故障することはありません。

②データ復旧に必要なのは、データ部のみ
OS部の状態は、データ復旧には関係有りません。
データ部のみに着目します。

③TeraStationやLinkStationは、ソフトウェアRAID
ハードウェアRAIDではなく、ソフトウェアRAIDなので、TeraStationやLinkStationの動作環境と同じ環境にして、データ復旧するのが、データに優しい方法と言えます。 

デグレードモードで起動するかのチェック

TeraStationやLinkStationは、故障したハードディスクを外して、電源を投入すると、デグレードモードで起動する場合が有ります。
ハードディスクの台数とRAID構成別に、接続方法を表にします。
(○:接続する ×:接続しない)
※注意 ハードディスクは衝撃に弱いので、取扱いには注意して下さい。

ディスク
の台数
RAID構成No1番の
HDD
2番の
HDD
3番の
HDD
4番の
HDD
4台構成RAID5×
×
××
××
RAID6××
××
××
××
××
××
RAID10××
××
××
××
2台構成RAID1×==
×==


デグレードモードで起動しなかった場合の作業

前節の方法で、起動しなかった場合、

①復旧業者に依頼するか、

②自力で復旧できるか試してみる

の2択になります。

自力で復旧できるか試してみる場合、
故障ハードディスクを特定する作業が必要になります。

この作業は、RAID専用のソフトウェアで、データ取り出しが可能かどうかを判定するために行います。

故障ハードディスクの特定方法

※ここでは、敢えて図解はしません。ハードウェアが苦手という方は、以下の作業を行わない方が賢明です。

必要な物
パソコン
USB←→SATA変換ケーブル(例えば、コレ)

テストの方法

①パソコンを起動します。
(Windows7か、Windows8.1が必須です。)

TeraStationやLinkStationから取り出しハードディスク1台づつに対して、以下の作業を行い、ハードディスクが故障しているかどうかの判定をします。

②TeraStationやLinkStationから取り出しハードディスクをUSB←→SATA変換ケーブルに接続します。

③USB←→SATA変換ケーブルをパソコンに接続します。
(USB←→SATA変換ケーブルに電源スィッチが有ればONにします。)
(※注意 「フォーマットしますか?」などとメッセージが表示される場合が有ります。この場合は、「いいえ」を選択します。)

④コントロールパネル→管理ツール→コンピュータの管理→ディスクの管理
パーティションが見えれば、正常。見えなければ、故障。

⑤「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」の設定を行い、USB←→SATA変換ケーブルをパソコンから外します。

⑥USB←→SATA変換ケーブルから、ハードディスクを取り出します。

RAID構成と故障台数の関係

専用ソフトで、取り出しの可能性が大なのは、

4台構成RAID5   故障台数が0台か1台

4台構成RAID6   故障台数が0台、1台、2台

4台構成RAID10   故障台数が0台、1台、2台
(2台故障の場合、1番と2番、もしくは3番と4番が故障の場合は不可)

2台構成RAID1   故障台数が0台か1台

となります。

4台構成の場合 弊社の「NAS-RESCUE 4台用」がお勧めです。

2台構成の場合 弊社の「NAS-RESCUE 2台用」がお勧めです。

RAID専用ツールで復旧できなかった場合

RAID専用ツールでも、復旧できない場合が有ります。
それは、データ部のスーパーブロックが破壊されている場合です。
この場合は、RAID構成を手動で行う必要が有り、専用ツールではできません。

弊社では、このような場合が有る事を想定しており、「NAS-RESCUE」購入の方が、弊社に復旧を依頼された場合、弊社の復旧費用から、「NAS-RESCUE」の購入代金の全額を値引きさせて頂いております。

まずは、お電話下さい。担当技術者がお受けします。

以下の情報を教えて下さい。

①型番をお知らせ下さい。
②状態を教えて下さい。
③会社の場所を教えて下さい。(東京・大阪など)

担当技術者が丁寧に説明します。

  • 弊社で復旧する場合
    1. データ復旧の可否の見通し
    2. 概算の見積もり
    3. おおよその納期
  • 自力で取り出し作業をする場合
    1. データ復旧の可能性
    2. ツール等の費用
    3. データ復旧の方法
    4. データ復旧が出来なかった場合の対処方法

を手寧に説明させて頂きます。

お問い合わせ先の電話番号
月~金   022-290-5230
土日祝日  090-3649-3148
(午後9時以降は電話での受け付けは致しません。下記のお問い合わせからお願いします。)

お問い合わせ

無料メール講座を始めました。

一週間で習得 TeraStationのデータ取り出しの基礎
一週間で習得 LinkStationのデータ取り出しの基礎