TS-6VH12TL/R6 ディスク暗号化 のデータ復旧に成功

TS5800DN

機器種別TeraStation
型番TS-6VH12TL/R6
構成RAID6
容量8TB
データ量3TB
所要時間3日
料金129,600円


本件のお客様とのやり取りを時系列に沿って端的に書くと次のようになります:

初日午後14時頃にお客様から電話にてお問い合わせがありました。30分後にお客様からTeraStationの発送の連絡をいただきました。
2日目午前TeraStationが弊社へ到着しました。
即座にHDD6台のクローンHDDの作製を開始しました。
午後クローンHDDの作製が完了しました。1番に部分的な数か所の読み出しエラーを確認しました。4番は物理障害が発生していました。他のHDDにはエラーがありませんでした。
有効なデータが取り出せる組み合わせを複数試しました。結果としてデータが確認できました。早速、外付けHDDへのコピーを開始し、その旨をお客様へお伝えしました。
4日目午前すべてのデータの取り出しが完了しました。納品用のHDDおよびTeraStationを発送いたしました。

機材の素性

機材の素性についてもう少し詳しく書きます。本機はHDDを6台内蔵しています。RAIDアレイはレベル6で構成されているとのことです。4番のHDDは以前からエラーが発生しており、それが放置された状態だったようです。今回、3番のHDDにエラーが発生したため交換途中にエラーメッセージが表示され、データが読みだせない状態になったそうです。
このような場合、交換後のHDDには有効なデータはほとんど入っていないことが予想されます。そのため、このHDDはデータの救出にはほとんど役に立ちません。それよりも、エラーが発生した交換前のHDDの方が多くの場合役に立ちます。お客様へは、交換前後両方のHDDをお送りいただくようにお願いしました。

クローンHDD作成作業

クローンHDDの作成作業は1・2・5・6の4台を優先して行いました。これは3番のHDDには有効なデータが入っていないことが予想されたためです。この工程は一度に扱わなければならないHDDの台数が増えると、機材の空き状況によって所要時間が変動します。また、同時に作業できる台数が限られている場合には優先順位のつけ方によっても所要時間が変動します。
クローンHDDの作成には当然弊社の CloneMeister を使用しています。

また、交換前の3番の状態の確認も平行して行いました。これについては作動音がおかしいようなのでとりあえず保留することにしました。

HDD組み合わせの模索

本機はHDD 6台 によるRAID6ですので、6 - 2 = 4台 あればデータが復旧できます。最初にクローンの作成が完了した4台でとりあえず試してみることにします。1番については読み出しエラーが発生したことが分かっています。このエラーがデータ領域でなければ問題なくデータは復旧できるはずです。今回のエラー箇所はHDDの先頭の方でしたのでおそらくデータ領域は無事だと思われます。

上記の4台を復旧マシン(今回使った機能はデータ復旧ソフトNAS-RESCUEに含まれる)に接続してみると、無事データが確認できました。

まとめ

今回はわりとすんなりとデータの救出ができました。大量のデータの取り出しでは、トラブルがなくてもどうしても時間がかかってしまいます。お客様からご指定いただければ部分的に先行してデータを納品させて頂くことも可能です。