超簡単!TeraStationのデータ復旧の方法 4台構成RAID10の場合

TeraStation

内蔵ハードディスクが4台でRAID10構成のTeraStationが故障した場合に、
せめて中のデータだけは格安でなんとか取り出したい!
という切実な願いに応えるページです。

必要な物

TeraStation のデータ取り出しに必要な物は以下の4つです:

  • Windowsが起動するパソコン(DVDドライブ必須)
  • SATA-USBアダプタ(ハードディスク2台分)
  • NAS-RESCUE 4台構成用
  • 取り出したデータの保存用メディア

以下では、これらについて詳しく説明します。

Windowsが起動するパソコン(DVDドライブ必須)

Windowsが正常に起動するパソコンであれば、デスクトップ型でもノート型でもOKです。「NAS-RESCUE」を起動させる為DVDドライブが必要です。

SATA-USBアダプタ(ハードディスク2台分)

4台構成でRAID10からデータ復旧する場合、ハードディスクの最低必要台数は、2台になります。RAID構成ごとに必要になるHDDの台数の違いについては「RAID機器のデータ復旧に必要なHDDの台数まとめ」を参照してください。

以下のような1台でHDDを2台接続可能なUSB接続スタンドであれば1台、1個でHDDを1台しか接続できないSATA-USB変換ケーブルの場合は2個必要になります。

USB接続スタンドの例:

玄人志向 HDDスタンド USB3.0接続 KURO-DACHI/CLONE/U3 パソコンなしでHDDのまるごとコピー機能付き

SATA-USB変換ケーブルの例:

サンワサプライ SATA-USB3.0変換ケーブル 0.8m USB-CVIDE3
Not Machine Specific
サンワサプライ
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(2017年11月24日15時30分時点の価格)

自作のデスクトップパソコンとSATAケーブル2本が有れば、上記のSATA-USBアダプタは必要有りません。

NAS-RESCUE 4台構成用

「TeraStation専用 データ救出ツール NAS-RESCUE HDD4台用」は、下記からお買い求め頂けます。

TeraStation専用 データ救出ツール NAS-RESCUE HDD4台用
インターフェース工学株式会社
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取り出したデータの保存用メディア

TeraStationから取り出したデータの保存先も必要です。例えば、以下のようなUSB外付けハードディスクがお勧めです。USB機器を購入する場合は、USB 3.0に対応したものが良いでしょう。USB 2.0 までしか対応していない機器では、データの転送により多くの時間が必要になります。

BUFFALO USB3.0 外付けハードディスク PC/家電対応 3TB HD-LC3.0U3/N [フラストレーションフリーパッケージ(FFP)]

作業の概要

NAS-RESCUE 4台構成用を使用することにより、以下の5ステップで簡単にデータ復旧が可能になります。

  1. ハードディスクをTeraStation から取り出す
  2. ハードディスクをSATA-USBアダプタに接続する
  3. NAS-RESCUE を起動する
  4. 「RAID10」アイコンをダブルクリックする
  5. データを取り出す

以下では、これらの工程についてより詳しく説明します。

ハードディスクをTeraStationから取り外す

TeraStationから内蔵のハードディスクを取り出すのは簡単です。専用の鍵で、前面扉を開けて、ハードディスク毎のフックを開けば簡単に取り出せます。

注意 ハードディスクは精密品です。取扱いには十分注意してください。特に、衝撃を加えたり静電気を帯びた手で触ったりしてはいけません。

ハードディスクをSATA-USBアダプタに接続する

取り出したハードディスクをSATA-USBアダプタに接続するのですが、USB接続スタンドを使用する場合には、ハードディスクを固定している金具を外す必要が有ります。この作業にはプラスドライバーが必要です。

また、接続する2台のHDDは以下の規則で選出します:

  • 1番と2番のハードディスクのいずれか1台
  • 3番と4番のハードディスクのいずれか1台

これはTeraStationのRAID10が、以下の2ペアをRAID0で束ねた構造になっているためです:

  • 1番と2番のハードディスクのRAID1ペア
  • 3番と4番のハードディスクのRAID1ペア

ハードディスクの組み合わせは、以下の4通りになります。

1番2番3番4番

個別のハードディスクの状態の判別や、クローンの作成方法については、「壊れたHDDからデータを取り出す方法」を参照して下さい。

NAS-RESCUEを起動する

ハードディスクを接続したSATA-USBアダプタを接続したパソコンのDVDドライブに、NAS-RESCUE 4台構成用 を挿入して起動します。
NAS-RESCUEを起動させるには、Boot Menuで起動の順番をDVD優先に設定する必要が有ります。詳しくは、「PCトラブル大図鑑」などを参考にして下さい。

「RAID10」アイコンをダブルクリックする

NAS-RESCUEが起動すると、4台構成のTeraStationで選択可能なRAIDのアイコンが、デスクトップに表示されています。

「RAID10」アイコンをダブルクリックします。

直後に以下の2つのウィンドウが表示されます:

  • コマンドの実行結果を表示するウィンドウ
  • RAID構成後のデータ部を表示するウィンドウ

もし、RAID構成後のデータ部を表示するウィンドウにデータが表示されない場合は、パソコンの電源を落として、ハードディスクの組み合わせを変えて、NAS-RESCUEを起動して試します。

最悪、どの組み合わせでもデータが見えなかった場合は、弊社へお問い合わせください。

データを取り出す

用意しておいた取り出したデータの保存用メディアを、NAS-RESUEが起動しているパソコンに接続します。すると、もう一つウィンドウが表示されます。これがUSB外付けハードディスクのウィンドウです。
データを表示するウィンドウから復旧したいファイルやフォルダをUSB外付けハードディスクのウィンドウにドラッグ&ドロップします。これでデータのコピーが開始されます。

動画による作業例

前述の5ステップを動画にまとめてあります。(約5分30秒)

より詳しく知りたい方のために

上記の手順や、操作方法を「自力データ復旧のススメ(4台用)」としてまとめました。下記からお申込み頂ければ、すぐに、ダウンロードURLを記載したメールを送付します。

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