内蔵ハードディスクが2台のLinkStationが故障した場合に、
「せめて中のデータだけは格安でなんとか取り出したい!」
という切実な願いに応えるページです。内蔵ハードディスクが2台でRAID1を構成されたLinkStationのデータ取り出しの方法を初心者の方に判り易く、簡単に説明しています。
必要な物
- Windowsが起動するパソコン(インターネット接続が必須)
- SATA-USBアダプタ(ハードディスク2台分)
- LinkStationデータ取り出し HDD2台構成用(ダウンロード版か、USB版)
- 取り出したデータの保存用メディア
Windowsが起動するパソコン(インターネット接続が必須)
Windowsが正常に起動するパソコンであれば、デスクトップ型でもノート型でもOKです。インターネット接続が必要です。
SATA-USBアダプタ(ハードディスク2台分)
以下のようなUSB接続スタンドかSATA-USB変換ケーブルが必要です。
USB接続スタンドの例:

ロジテック 販売価格 5,200円 (2025年12月1日11時5分価格)
SATA-USB変換ケーブルの例:

サンワサプライ SATA-USB3.0変換ケーブル 0.8m USB-CVIDE3
サンワサプライ 販売価格 ¥3,078 (2025年11月28日10時50分時点の価格)
自作のデスクトップパソコンとSATAケーブル1本が有れば、上記のSATA-USBアダプタは必要有りません。
LinkStationデータ取り出し HDD2台構成用(ダウンロード版か、USB版)
LinkStationデータ取り出しには、ダウンロード版(お薦め)と、USB版が有ります。
ダウンロード版(販売価格 9,900円)お薦め!
USBメモリ(4GB以上)のメモリがお手持ちに有れば、LinkStationデータ取り出し HDD2台構成用を構築することが出来ます。操作説明書は、ダウンロード出来ます。
NAS-RESCUE ADVANCEDのISOイメージのダウンロード(LinkStationデータ取り出し HDD2台構成用の元)
LinkStationデータ取り出し HDD2台構成用の操作説明書
USB版(販売価格 12,100円)
USB版には、NAS-RESCUE ADVANCEDがインストールされたUSBメモリ、LinkStationデータ取り出しHDD2台構成用のライセンスキー、操作説明書が同梱されます。Amazonか、Yahooショッピングで購入できます。
取り出したデータの保存用メディア
LinkStationから取り出したデータを保存するメディアとして、
- USB外付けハードディスク
- 同じネットーワーク内のLinkStationやTeraStation等のNASへ
- 同じネットワーク内の他のPCから
などが考えられます。
USB外付けハードディスク
USB機器を購入する場合は、USB 3.0に対応したものが良いでしょう。USB 2.0 までしか対応していない機器では、データの転送により多くの時間が必要になります。
![BUFFALO USB3.0 外付けハードディスク PC/家電対応 3TB HD-LC3.0U3/N [フラストレーションフリーパッケージ(FFP)]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41PYe008pVL._SL160_.jpg)
同じネットーワーク内のLinkStationやTeraStation等のNASへ
LinkStationデータ取り出しHDD2台構成用は、ネットワーク対応です。操作説明書に、コピーの仕方を説明しています。
同じネットワーク内の他のPCから
LinkStationデータ取り出しHDD2台構成用は、ネットワーク対応です。操作説明書に、コピーの仕方を説明しています。
作業の概要
LinkStationデータ取り出し HDD2台構成用を使用することにより、以下の10ステップで簡単にデータ復旧が可能になります。RAID1の場合は、ハードディスク1台でデータの取出しを行います。内蔵のハードディスクをそれぞれ、Disk1、Disk2と呼びます。
- ハードディスクをLinkStation から取り出す
- LinkStationデータ取り出し HDD2台構成用の前準備をする
- Disk1のハードディスクをSATA-USBアダプタで接続し、NAS-RESCUEを起動する
- RAID1のアイコンをクリックする
- データを取り出す
- NAS-RESCUEの電源を切る
- Disk2のハードディスクをSATA-USBアダプタで接続し、NAS-RESCUEを起動する
- RAID1のアイコンをクリックする
- データを取り出す
- Disk1とDisk2の結果を比較して、良いデータを採用する
以下では、これらの工程についてより詳しく説明します。
ハードディスクをLinkStationから取り外す
内蔵ハードディスクが2台のLinkStationの場合、ハードディスクの取り出し方は簡単です。内蔵のハードディスクをそれぞれ、Disk1、Disk2と呼び、ハードディスクに附箋を貼っておくことがお勧めします。
注意 ハードディスクは精密品です。取扱いには十分注意してください。特に、衝撃を加えたり静電気を帯びた手で触ったりしてはいけません。
LinkStationデータ取り出し HDD2台構成用の前準備をする
ダウンロード版
NAS-RESCUE ADVANCEDのISOファイルのダウンロード
WindowsPCでNAS-RESCUE ADVANCEDを起動
USB版
WindowsPCでNAS-RESCUE ADVANCEDを起動
Disk1のハードディスクをSATA-USBアダプタで接続し、NAS-RESCUEを起動する
LinkStationの内蔵のハードディスクの内、Disk1のみをUSB-SATAアダプタに接続し、LinkStationデータ取り出し HDD2台構成用(NAS-RESCUE)を起動します。
RAID1のアイコンをクリックする
RAID1のアイコンをクリックします。しばらくすると、別ウィンドウが表示され、データが見えます。
もしデータが見えなかった場合は、「NAS-RESCUEの電源を切る」に進みます。
データを取り出す
用意していた、データ保存用のメディアにデータを保存します。
データを保存している最中に、エラーが発生したり、ハードディスクから異音が鳴ったりして、コピーが止まる場合が有ります。この場合は、直ぐに、コピーを終了して、NAS-RESCUEを終了させて、PCの電源を切ります。弊社へお問合せ下さい。
NAS-RESCUEの電源を切る
Disk1の設定がメモリに残っているので、NAS-RESCUEの電源を切ります。
Disk2のハードディスクをSATA-USBアダプタで接続し、NAS-RESCUEを起動する
LinkStationの内蔵のハードディスクの内、Disk2のみをUSB-SATAアダプタに接続し、LinkStationデータ取り出し HDD2台構成用(NAS-RESCUE)を起動します。
RAID1のアイコンをクリックする
RAID1のアイコンをクリックします。しばらくすると、別ウィンドウが表示され、データが見えます。
もしデータが見えなかった場合は、「Disk1とDisk2の結果を比較して、良いデータを採用する」に進みます。
データを取り出す
用意していた、データ保存用のメディアにデータを保存します。
データを保存している最中に、エラーが発生したり、ハードディスクから異音が鳴ったりして、コピーが止まる場合が有ります。この場合は、直ぐに、コピーを終了して、NAS-RESCUEを終了させて、PCの電源を切ります。弊社へお問合せ下さい。
Disk1とDisk2の結果を比較して、良いデータを採用する
ハードディスク2台でRAID1を構成したLinkStationからデータを取り出す場合、Disk1のみ、Disk1のみでデータを取り出し、結果を比較する事になります。
RAID1の特性上、例えばDisk1が故障したとしても、Disk2のみで問題無く動作をを続けます。その後、Disk2が故障した時点で、LinkStationにアクセスできなくなります。この時点で、データを取り出す場合、Disk2で取り出さないと、意味が有りません。ということで、Disk1からのデータ取り出し結果、Disk2からのデータ取り出しの結果を比較して、良い方を採用することになります。
データ取り出しの結果が思わしくなかった場合
Disk1、Disk2共に、データの取出しが出来なかった、片方からしかデータの取出しが出来たが、結果が思わしくなかった場合の原因は、以下の様になります。
①LinkStationのハードディスクがパソコンに正しく接続されていない。
②LinkStationのハードディスクのデータ部のパーティションが確認できない。
③LinkStationのハードディスクのデータ部のパーティションのファイルシステムが壊れている。
④LinkStationのハードディスクが重度の物理障害が発生している。
④の重度の物理障害を除くと、LinkStationのハードディスクのクローンを作成し、クローンのハードディスクに対して、ファイルシステムの再編成を行うことで問題が解消する事が多いです。その為に、LinkStationデータ取り出し HDD2台構成用には、クローンマイスターを同梱しております。
残念ながらデータが見えなかった場合は、弊社の無料相談へお問合せ下さい。状況を確認した上で、次の一手を御呈示致します。

