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エラーに遭遇した時にわかるHDDコピーツールの性質の違い

アイキャッチ
HDDのコピーを作成しようとインターネット検索で調べると、実に様々なツールがあることに気づかされます。そうなると自分がどのツールを使うべきか悩んでしまうこともあるでしょう。
今回はそれらのツールがどのように違い、どのような目的に適しているのかということについて説明します。

エラーに遭遇したときのコピーツールの動作の種類

HDDコピーツールが、その作業を実行しているときにHDDが読み出しまたは書き込みでエラーを発生させることがあります。このときのHDDコピーツールの動作はおよそ以下の3通りがあります:

  • 不正終了する
  • 読み飛ばす
  • 読み飛ばし、あるいはユーザーの指定によって再試行する

エラーの遭遇時に不正終了するツールは、多くの場合、エラー検出と同時に実行中の操作を中断し、ユーザーに対してエラーが発生したことを通知します。これらのツールの中にはエラーに遭遇したときにそのままそのソフトウェアごと終了してしまうものもあります。

エラーに遭遇した時に読み飛ばすツールは、不正終了するツールと違い、エラーに遭遇した箇所を無視して、それ以降の箇所のコピーを続行します。よくできたツールの中には、後からエラーが何箇所で発生して、それがどの位置であるか確認することができます。しかしながら、エラー発生個所を確認できるツールは少数派です。

エラーに遭遇した時に読み飛ばし、あるいはユーザーの指定によって再試行するツールは、エラー発生個所を読み飛ばすだけでなく、ユーザーが指定した箇所のコピーを再試行することができます。
この機能を実現するために、これらのツールではエラー発生個所の個数と発生個所を確認できる機能が用意されています。また、これらのツールでは、その情報を保存し、再度読み込むことで、エラーの発生個所のみを重点的に再コピーする機能などを備えています。

HDDコピーツールが用いられる場面

HDDコピーツールのエラー遭遇時の動作の種類が3種類あるように、HDDコピーツールが用いられる場面も3種類に分類できます:

  • バックアップの作成とそのリストア
  • ストレージの更新
  • データ復旧

バックアップの作成とそのリストアに用いられるHDDコピーツールは、HDDのバックアップを作成するためにHDDの中身をコピーする機能を提供します。また、この種類のツールは、コピー方向を反転することで、バックアップした内容をリストアすることができます。

ストレージの更新に用いられるHDDコピーツールは、古くなったHDDをより容量が大きく高速な新しいHDDに更新するためにHDDの中身をコピーする機能を提供します。
また、近年ではHDDからSSDへのストレージの種類の変更のためにも用いられます。一般的に、この用途ではストレージの容量が縮退するために、パーティションサイズの縮小機能が必要になります。これはHDDコピーツールに用意される場合と、ほかのツールを併用する場合があります。

データ復旧に用いられるHDDコピーツールは、異常のあるHDDからデータを吸い出すためにHDDの中身をコピーする機能を提供します。ただし、これでデータ復旧が可能なのは、いわゆる「軽度物理障害」のHDDのみです。ファームウェアの読み書きや基板の交換が必要な「中度物理障害」や、内部に存在するアームなどから構成されるヘッドスタックアッセンブリの交換を伴う「重度物理障害」には、より高度なツールが用いられます。

エラー遭遇時の動作とツールが用いられる場面の関係

このように分類すると、これらの3種類の場面は作業中にエラーが発生する可能性が異なることがわかります。エラーが発生する可能性に基づいて、それらに対応するべきエラー遭遇時の動作をまとめると以下の表のようになります:

場面エラー遭遇時動作
バックアップの作成とそのリストア不正終了する
ストレージの更新読み飛ばす
データ復旧読み飛ばし、あるいはユーザーの指定によって再試行する

バックアップの作成とそのリストア

バックアップの作成とそのリストアに用いられるツールは一般的にバックアップツールと呼ばれます。バックアップツールの場合には健常なHDD同士をコピーするので、基本的にはHDDの読み書きエラーに遭遇することはありません。もし、エラーに遭遇した場合は、バックアップ元ならば、それをバックアップ先と交換するか、バックアップ先から新しいHDDにリストアします。バックアップ先のHDDで異常が認められた場合にはそれを廃棄して健常なHDDを新しいバックアップ先とします。
このときに重要なのは、エラーに遭遇したことをユーザーが確実に把握することです。そのため、バックアップツールにはエラーの通知を画面に表示するだけではなく、場合によってはそれをメールで送信する機能が求められます。

このようなツールには例えば以下の製品が該当します:

注意点として、メール通知機能はいずれの製品でも有償の上位版でのみ提供されています。

ストレージの更新

ストレージの更新に用いられるツールは、大抵の場合、コピー元がやや古いHDDになります。そのため、エラーに遭遇する可能性が少しあります。ただし、そこまで激しく壊れているというわけでもないので、エラーを無視してコピーしてから、コピー先のHDDに対してファイルシステムの修復をかければ十分なことが多いです。

このような用途に向くツールには例えば以下の製品が該当します:

データ復旧

データ復旧に用いられるツールは、初めから問題があることがわかっているHDDが作業対象になるため、エラーを無視するだけではなく、エラーが発生した箇所のコピー再試行など、できる限り多くのデータを取り出すための機能が必要です。

このような用途に向くツールには例えば以下の製品が該当します:

まとめ

今回は、数あるHDDコピーツールがどのように違い、どのような目的に適しているのかということについて説明しました。
HDD コピーツールにはエラーに遭遇した時の動作およそ3種類あるということについて説明しました。その3種類とは以下の通りでした:

  • 不正終了する
  • 読み飛ばす
  • 読み飛ばし、あるいはユーザーの指定によって再試行する

これらの動作の違いは、そのツールが使われる場面に対する適性としてあらわれることを説明しました。場面とエラー遭遇時の動作の適正をまとめると以下のようになることを説明しました:

場面エラー遭遇時動作
バックアップの作成とそのリストア不正終了する
ストレージの更新読み飛ばす
データ復旧読み飛ばし、あるいはユーザーの指定によって再試行する

本稿がHDDコピーツール選定の助けになれば幸いです。

Tag: HDD コピー エラー ツール 比較

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