お客様からの電話
金曜日の午後、電話が鳴りました。
「パソコンの画面が急に暗くなり、再起動を開始したが、起動できない。中のデータを取り出せないか?」
という電話でした。聞けば、仙台市内の整骨院で、レセプト請求処理用のパソコンだそうです。
すぐに、お客様の所へ伺い、パソコンを預かりました。
HDDではなくSSD
お預かりしたパソコンを開封し、ディスクを確認したら、SATAタイプの「ADATA SU630」というSSDでした。容量は480G。
SSDを弊社のパソコンに接続して電源を投入。しかし、バイオス画面でSSDを認識せず。
SSDの故障の仕方には、大きく二つ、論理障害と物理障害。
SSDの論理障害の場合は、パソコンでSSD自体は認識するが、Windowsを起動後、ドライブとして認識しない状態となります。
SSDの物理障害の場合は、症状でいうと、パソコンから認識しないということで同じですが、大きく分けて以下の3個のパターンに分かれます。
パターン1:メモリーチップの故障
パターン2:メモリーコントローラの故障
パターン3:電源制御部分の故障
難易度で言うと、パターン1が最も困難な部類になります。
今回のSSDの故障の状態は、物理障害となります。
PC-3000によるデータ復旧
幸い弊社では、PC-3000のSSD版の用意が有るので、早速、PC-3000へ装着して、解析を行いました。
幸い、電源制御部分の故障ではなかった為、メモリーコントローラに接続する事ができました。
PC-3000を駆使すること8時間、データを参照できるようになりました!
データ量は、Windowsのシステムファイル等も含めて、約90GBでした。
パソコンの原状回復
お客様が整骨院ということで、何のデータが必要か、お聞きした所、レセプト請求システムがPCにインストールされており、そのデータが無いと、今月分の請求ができない事が判りました。
お客様に確認した所、故障する前の状態に戻して欲しいというご要望を頂きましたので、
OSやMicroSoft Officeのインストール
レセコンシステムのインストール並びにデータの復元
デスクトップやマイドキュメント等のデータの戻し
上記以外のお客様独自でインストールしたソフト等の再インストール
等の作業を行い、お客様の所で、インターネット接続の設定、プリンタの設定等を行い、作業を完了しました。
費用は以下になります。
SSDデータ復旧 55,000円
パソコン再インストール 33,000円
計 88,000円
所要日数は、3日となりました。