HD-H1.0TGL/R5 電源を投入後に異音、DISK1、2、4のSTATUSランプが赤く点灯

TeraStation
機器種別TeraStation
型番HD-H1.0TGL/R5
構成RAID5 250GB×4
容量1TB
データ量220GB
所要時間3日
料金107,500円(USB外付けハードディスク代を含む)

東京のお客様より、お電話が有りました。

「メーカーにTeraStationの修理を依頼しましたが、メーカーより電源部の異常、フラッシュROMの異常、4台ともハードディスクが異常で、修理対象外で返送されてくる予定です。御社で、データ取り出しは可能でしょうか?」

型番をお伺いした所、中に組み立てパソコンで使用するATX電源がそのまま内蔵されているタイプで、このATX電源が、経年劣化を起こし、フラッシュROM、そしてハードディスクに悪影響を及ぼしている事が多いように思います。(あくまでも弊社の経験的感です。)

弊社では、RAID5構成で2台以上のハードディスク故障(PCで認識できない状態)していた場合は、復旧できません。

その為、故障するまでの様子を伺うと、

ある日、突然、TeraStationがPCから接続できなくなった。
TeraStationを見ると、赤ランプが点滅していたので、電源を再度入れてみた。
すると、DIAGランプが5回連続点滅するようになって、PCから接続できない。
それでメーカーに、修理依頼を出した。

との事で、今回以前に症状は出ていなかった事を確認。

更に、今回の故障の前に、TeraStationが止まったことがあるかどうか尋ねると、
「今まで、TeraStationが止まったことは無かった。」との事で、TeraStationの初回の故障と判断しました。

初回の故障で、2台以上のハードディスクが同時に故障するのは考えにくいので、ひとまずメーカーから返送後に弊社に送付していただき、復旧可能か調査をする事に。

メーカーから戻ったら、症状が悪化?

お客様より弊社への送付の連絡と共に、修理前と現象が変わっていたという連絡が…

バッファロー修理センターから返品後、あらためて現品に電源を投入したところ、
お知らせしたものと症状が変わっておりました。

【初期症状】
DIAGランプが5回連続点滅
↓↓↓
【バッファロー社からの返送後】
電源を投入すると「ギィー」という異音がし、DISK1、2、4の
STATUSランプが赤く点灯

(バッファロー社への送付には、弊社自身で手配したヤマトのパソコン宅急便を利用。梱包資材は、ヤマトのウェブサイトに書いてあるガイドラインに沿って、BOX B を選択。)

今回の貴社への輸送では、念のため佐川急便の手渡しサービスに変更しました。

症状が悪化してしまったようで、弊社としては非常に残念かつ心配しておりますが、まずは貴社の診断結果を待ちたいと思います。

TeraStation到着

早速、症状を確認。
電源を投入すると「ギィー」という異音がし、DISK1、2、4の
STATUSランプが赤く点灯

連絡いただいた内容と同じでした。

ハードディスクを取り出し、S.M.A.R.T.で確認すると、
4台とも、代替処理済のセクタ数が最悪値を越して「注意」の状態でした。

今回は、時間が無かったので、ハードディスクのクローン作成をする前に弊社の復旧マシーンへセットして、元のハードディスクの書き換えをしないように注意深く操作しながら、データ取り出し可否の判定を行いました。

異音は電源の音、データは取り出し可能!

結果、2番目のハードディスクのデータ部に異常があるだけで、データ取り出しは可能でした。

すかさず、お客様へ連絡。

本日、12時頃にTeraStationが到着いたしましたのでご連絡いたします。

また、簡易調査につきまして、状況をご連絡いたします。

まず、「音」の件ですが、HDDではなく電源の音のようです。

次にHDDにつきまして、簡易調査をさせていただきました所、
2番目のみのHDDが物理障害で、データが取れない状態となっておりました。
それ以外は物理障害ではない様子です。

14時30分過ぎ頃となりますが、
現時点の残り3台のHDDよりデータ一覧(フォルダ単位)を取得いたしますので、
その一覧を一度送付させていただきます。

この後、お客様へファイル一覧を送付し、確認を頂き、発注を頂きました。

データを取り出して、納品

これからは、いつもの作業です。

4台のハードディスクのクローンを作成し、クローンハードディスクを弊社開発の復旧マシーンにセットしてデータを取り出します。

今回のデータ量は、約220Gだったので、500Gのハードディスクにコピーして納品。

その後、お客様よりデータ確認のご連絡をいただき、作業終了。