[NAS-RESCUE 2台構成用 使用事例] LS420D0602C(RAID0)からのデータ取り出し

TeraStation

2016年6月に、弊社へお問い合わせが有り、ハードディスクが認識するかどうかをチェック後、(HDDスタンドでは認識しなかったが、USB←→SATA変換ケーブルにしたら認識した)

amazonから、「NAS-RESCUE 2台構成用」を購入しました。
早速、データ取り出しを試みましたが、出来ず、弊社へお問い合わせが有り、いくつかのコマンドを解説したところ、データ取り出しができたようです。

購入前のお問い合わせ

以下、お客様からの問い合わせ内容。個人情報は伏せています。

「NAS-RESCUE.com」へのお問い合わせがありました。


お名前 : ○○ ○○
ご住所 :
XXX-YYYY
□□□
□□□区□□□町
1-23-24
電話番号 : 09012345678
メールアドレス : XXXXX@gmail.com
NASの型番 : LS420D0602
お問い合わせ内容 : LinkStation LS420Dシリーズを個人で使用していますが、現在前面ステータスランプが短く7回赤点滅したままで、アクセスできません。
PCの画面で確認できないのですが、エラーコードでいうとE7?の状態と思われます。

この状態に至るまで、以下の様に状態が変わってきました。

・E14のエラーが発生していたので、一旦電源OFF
この時HDDを外し埃等を掃除
・電源ON後、オレンジの点滅でI14となり、ディスクチェックが実施される。
→実施後ランプは白となりアクセス可能となる。
この時にWeb管理画面で確認したところ、ディスク2台のうち1つの状態が「破損」と表示されていた。
(でもアクセスは可能)
ここからしばらくの間使用
・機器の設置場所を変えるため、一旦電源OFF
・電源ON後、EMモードとなる。
・EMモードの通知状態でファームウェアの更新を試みるが、アップデートすることができません。中止しますとなり失敗
・このあと電源OFF→ON後、7回赤点滅状態

NASの情報
HDD容量:6TB(3TBのHDD×2)
うち使用サイズ:3TB弱
RAID構成:RAID0

この状況から自己復旧しデータを取り出すことは可能でしょうか?


以上

弊社からの案内

弊社からの回答は、

○○ 様

お問い合わせありがとうございます。
インターフェース工学㈱の△△と申します。

下記をまとめると、
症状
2台構成で、RAID0で、EMモードになり、ファームウェアのアップデートができない。

希望
自力で復旧したい

お答え
ハードディスクの状態によります。

ハードディスクの状態を確認する方法

自力で、復旧するには、
USB←→SATA変換ケーブルが、2台分必要になります。

LinkStationから、ハードディスクを取り出して、
USB←→SATA変換ケーブルに接続して、
Windowsパソコンに接続します。

Windowsの「コンピュータの管理」から、
LinkStationの2台のハードディスクが、見えて、
かつ、パーティションが、ハッキリ表示されているか?

RAID0なので、2台共、上記の状態であることが必須です。

2台のハードディスクが、ハッキリ確認できれば、
弊社のNAS-RESCUEで、復旧できる可能性は有ります。
但し、100%では有りません。
パーティションが見えても、RAID構成情報が、破壊されている場合が有ります。

RAID構成情報が破壊されている場合
安価なNAS-RESCUEでは、復旧できませんが、
高価なソフトでは、データ復旧は可能になります。
(弊社は、専用ソフトを入手しています。)

以上の確認が出来ないのであれば、

①とりあえず、NAS-RESCUEを購入して、試してみる。
復旧出来なかった場合、弊社へ復旧を依頼すれば、
復旧料金から、NAS-RESCUE代を値引きます。

②復旧業者へ依頼する。

の、二択になります。

それから、2台のうち、1台は確認できるが、もう一台は確認できない場合、
「復旧業者へ依頼する」
ということになります。

以上。よろしくお願い致します。

ハードディスクの状態の確認結果

お客様がハードディスクの状態を確認して、結果の報告を頂きました。

インターフェース工学㈱ △△様

ご回答ありがとうございます。

○○です。

さらにご相談があります。

ご回答にありました、ハードディスクの状態を確認する方法で
状態を確認してみました。

結果、2台のHDDともコンピュータの管理上でディスクを
認識できず、当然パーティションの中身も確認できませんでした。

USB接続はHDDを1台ずつ接続して確認しております。
(2台同時ではありません)

ちなみにUSB接続の問題なのかどうかを確かめるため、
別の未使用のHDDで接続確認した限りでは、正常に
表示できていたので、やはり、NASの2台ともHDD自体の
状態がよろしくないようです。

これは、NAS-RESCUEのソフトを使用しての自己復旧は
無理でしょうか。

以上、メールでの返信となりますが、どうぞよろしくお願いします。

弊社からの返事

○○ 様

お問い合わせありがとうございます。インターフェース工学㈱の△△と申します。

ハードディスクの調査結果の報告、ありがとうございました。

2台共、パソコンで認識しない状態
(同時に、2台が認識不可の状態になるのは、考えにくいですが、、、)

であれば、弊社のNAS-RESCUEだけでなく、
世間で販売されている、データ復旧ソフトでは、無理です。

で、弊社のようなデータ復旧業者に依頼しないと、
データ復旧はできません。

この場合、かなりの高額な復旧料金になるか、と思います。

ちなみに弊社で、復旧できた場合
5.4万円 × 2 = 10.8万円
データ量加算 2.16万円
計 12.96万円
となります。
弊社で復旧できるかどうかは、不明です。
理由は、弊社では、ハードディスクを開封して、
ヘッドの交換等の作業を行わないからです。

他の業者の場合、
1台当り、最低10~20~万円程度
これが2台になるので、20~40~万円程度
になるかと、思います。

まず、この復旧料金が、データの価格と見合うかどうかを
判別してください。

復旧業者へ、見積依頼をされる場合、必ず、

「ハードディスクの開封は行わない」

という、約束をして下さい。

ハードディスクを開封しての、データ復旧作業は、
成功確率が、20%位まで低下します。
(どこの業者も、成功確率を書いていませんが、、、)

あくどい業者になると、
見積した後、発注しなかった場合、
そのハライセに、ハードディスクを開封して返却した
ということが、この2カ月の間に、弊社で経験しています。

以上。よろしくお願い致します。

USB←→SATA変換ケーブルを交換したら認識した

お客様が、USB←→SATA変換ケーブルを交換して、再度、ハードディスクの状態を確認したら、認識できたそうです。

インターフェース工学㈱ △△様、

○○です。

RAID0のNASから自己復旧可能かの相談をさせていただいた件です。

先のメールでは、ハードディスクの状態をまず確認し、その結果が
2台とも表示(認識)できなかったと連絡させていただきましたが、

ケーブルを替えて再度コンピュータの管理で確認してみたところ、
ハードディスクおよびパーティションが、おそらくですが全て表示されました。
前に試したときはHDDスタンドで試しましたが、今回はSATA→USBのケーブル
を使用しました。

自己復旧の可能性がありそうなので、NAS-RESCUEでのデータ復旧を
試行したいと思います。

NAS-RESCUEを使用した場合において、今回のケースで気を付けるべき点が
ありましたら、ご教授いただけると助かります。

どうぞよろしく願いします。

弊社からの回答

○○ 様

お世話になっております。インターフェース工学㈱の△△です。

USB変換ケーブルの問題だった、との事

納得しました。

弊社のNAS-RESCUE購入後に、改めてメールさせて頂きますが、

LinkStationは、ファームウェアのバージョンによって、
NAS-RESCUE内の、RAID0のアイコンをダブルクリックした
だけでは、データが見えない場合が有ります。

この場合、RAID0のアイコンをダブルクリック後の画面を
写真に撮って、こちらへ送付願います。

こちらで、写真を確認し、適切な方法を案内させて頂きます。

以上。よろしくお願い致します。

NAS-RESCUEを購入後、実行したがデータが見えない

早速、NAS-RESCUEを購入下さり、データ復旧に挑戦して下さいました。しかし、データは見れなかったようです。
お客様から送付頂いた写真を見ると、ファームウェアのバージョンが新しく、追加のコマンドを打つ必要が有ります。データの復旧の可能性は、大、の状態に見えます。

○○ 様

お問い合わせありがとうございます。
インターフェース工学㈱の△△です。

LinkStationの仕様が変更されたバージョンのようです。

NAS-RESCUEを起動して、既に、「RAID0」アイコンをダブルクリックした後、

以下の操作を試して下さい。

①NAS-RESCUEのデスクトップ上の「端末」アイコンをダブルクリックします。

②新しく開いたウィンドウで、下記のコマンドを実行します。

XXXX /dev/YYY /ZZZ
と、入力して、ENTERキーを押します。

AAAAAAA /ZZZ &
と、入力して、ENTERキーを押します。

全て小文字です。

XXXX と /dev/YYY

/dev/YYYY と /ZZZ

AAAAAAA  と /ZZZ

/ZZZ  と &

の間には、全て、半角スペースが入ります。

もし、これで、データが見えない場合、
また、画面の写真を撮って、送付願います。

送付された写真を見た限りでは、データが見えそうです。

以上。よろしくお願い致します。

データ取り出しが成功!

弊社の回答に不適切な誤りが有ったのに関わらず、自力で解決下さりました!

インターフェース工学㈱ △△様

○○です。

RAID0のNASから自己復旧可能かの相談をさせていただいた件で
回答をいただき、ありがとうございました。

早速返信いただいた方法で、操作を実施し、1つ目のコマンドで
デバイスが見つからないの表示があったりしましたが、
結果的にデータを確認することが出来ました。

いただいた1つ目のコマンド「XXXX /dev/md2 /ZZZ」を入力すると
「/dev/md2が存在しません」、となり、どうするか迷っていましたが、
ディスクユーティリティーでデバイスを確認したところ、
「/dev/md10」として2台分のHDD容量のデバイスが表示されている
のを見つけました。

そこで試しに1つ目のコマンドを「XXXX /dev/md10 /ZZZ」とし、
続けて2つ目のコマンドを入力してみました。
その後ファイルマネージャーが「/ZZZ」の階層で開くのですが、
すぐには表示されず、ダメかと思いましたが、しばらく
(10秒ぐらいしたかもしれません)するとフォルダーが表示され、
データを確認することが出来ました。

現在少しずつですが、NASから外付けHDDにデータを取り出して
いるところです。
ディスクユーティリティーではHDDの情報にbad sectorありと
表示されていますが、今のところ破損しているファイルは出ていません。

これでなんとかデータを自己復旧出来そうです。
時間は掛かりそうですが、業者に出すことなく出来ましたので、
大変助かりました。

これまの相談にも丁寧に対応いただき感謝しております。
本当にありがとうございました。

○○ 様

お世話になっております。インターフェース工学㈱の△△です。

すいません。お手数を掛けました。

/dev/mt2 ⇒ /dev/md10

と修正して、メールを送信するべきところを、
そのまま、送信してしまいました。

誠に申し訳有りませんでした。

ですが、無事、データの取出しが出来たようなので、安心しました。

数ある、データ復旧ソフトの中から、弊社のNAS-RESCUEを
選択下さり、ありがとうございました。

以上。よろしくお願い致します。